Masa式英語リーディング勉強法2:構文解釈を我が物に

Hello, everyone!

今回はMasa式リーディング勉強法の第2回ということで、前回お話しした「構文解釈法」の具体的なやり方をお伝えします!前回の内容だけでMasa式リーディング勉強法の根幹をなす「構文解釈法」を理解するのは難しいので、ぜひ本記事を熟読し、ご自身でやり方を再現できるように練習してみてください。

これを知っているのと知っていないのとでは、天地ほど、いや地下vs宇宙ほどの差があるので、集中して熟読してみてください。それではLet’s go!

前回の構文解釈法のおさらい

「構文解釈法」とは、英文を読むときに文の構造をしっかり把握してから意味を理解する方法です。日本語と英語の語順が異なることから生じる混乱を避け、英文をそのままの順序で理解できるようになるための学習法といえるでしょう。

Masaが長年(?)の英語学習経験から導き出したこの方法は、単に単語を知っているだけでは解決できない「英文をスムーズに読む」という課題を克服するのに有効です。多くの英語学習者が経験する様々な壁を乗り越えるために開発された方法なのです!

みなさん、英語長文を読むときの壁としてこんなことを思ったことはありますか?

「単語は分かるのに文全体の意味がつかめない」

「ついつい後戻りして読み直してしまう」

「読むスピードが遅すぎて萎える」

Masaも高校時代はこんなことを考えていました。しかし、Masa式リーディング勉強法を発見し、その根幹である構文解釈法を会得したことで、こんな悩みとおさらばすることができました。

Masa自身もこの構文解釈法を実践することで、複雑な英文でも迷わず読めるようになったのです。ぜひ皆さんもこの方法を身につけて、英語リーディングの効率を高めましょう!

構文解釈法の具体的な実践

構文解釈法を実践するうえで、大きく分けて3つのステップがありましたね。覚えていますか?これらのステップを順番に実行することで、英文の構造が明確になり、内容理解がスムーズになります。

それでは、それぞれのステップについて具体的に見ていきましょう!

1,文型のルールに従ってS, V, O, Cを各単語に振る

まず最初のステップは、英文の「骨格」となる主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)を特定することです。これらは英文の核となる要素で、文の基本構造を理解するには必ず把握すべき部分です。

英語には5つの基本文型があります。「文型ってなんですかー?」というように、文型について詳しくない方のために、簡単に説明しましょう!

第Ⅰ文型:S + V(主語+動詞)
例:Birds fly.(鳥は飛ぶ)

第Ⅱ文型:S + V + C(主語+動詞+補語)
例:She becomes happy.(彼女は幸せになる)

第Ⅲ文型:S + V + O(主語+動詞+目的語)
例:I read books.(私は本を読む)

第Ⅳ文型:S + V + O + O(主語+動詞+間接目的語+直接目的語)
例:He gave me a pen.(彼は私にペンをくれた)

第Ⅴ文型:S + V + O + C(主語+動詞+目的語+補語)
例:We call him captain.(私たちは彼を船長と呼ぶ)

では、具体的な英文を使って実際に品詞を振ってみましょう。以下の例文を見てください。

The student who studied hard passed the difficult exam despite feeling nervous.

文型のルールに従って、主語・動詞・目的語・補語を特定すると、次のようになります。(分かりやすいように色も付けてみました)

ここで「The student」が主語(S)に、「passed」が動詞(V)に、「the difficult exam」が目的語(O)に該当します。

ちなみに、同じ品詞が複数ある場合や、文中で果たす役割が異なる場合は、S’(エス・ダッシュ)やO”(オー・ダブルダッシュ)などを使って区別します。たとえば、重要度が低い主語には多くのダッシュをつけます。文の核となる主要な要素には何もつけないのが基本です。これは3ステップ目の追加タスクとして出てくるので、覚えておいてください。

これは実践的な話ですが、大まかな文意をくみ取る時は、ダッシュがない品詞を追うようにしましょう。複雑な文章になるほど、このダッシュ付き記号が増えます。その際、文章全体の意味を担う「核となる品詞」=「ダッシュなし品詞」に注目しましょう。

2,副詞や前置詞句は( )でくくる

第2ステップでは、副詞や前置詞句を識別します。これらの要素は文の中核的な意味を変えるわけではなく、状況や条件を追加する役割を持ちます。そのため、かっこでくくることで主要な構造と区別します。

先ほどの例文に副詞、前置詞句を識別してみましょう。

「despite feeling nervous」は前置詞句なので、文中で直接( )でくくります。「hard」は形容詞としても副詞としても使えますが、今回の場合は文脈的に副詞として判断します。このようにすることで、文の骨格と付加情報を視覚的に区別できます。

3,関係代名詞などの修飾節は<>でくくる

第3ステップでは、関係代名詞節やその他の修飾節を識別します。これらの節は名詞を修飾したり、文の一部を説明したりする役割があります。修飾節は<>でくくることで、どの部分が何を修飾しているのかが明確になります。

先ほどの例文の関係代名詞節をマークしてみましょう。また、先程ちらっと出てきたダッシュ付き記号も使ってみるとこのようになります。

「who studied (hard)」は「The student」を修飾する関係代名詞節なので、文中で直接<>でくくります。また、「studied」という関係代名詞節の中の動詞があるのでV’とします。

構文解釈法を実践

ではでは、もう少し複雑な例文で練習してみましょう!

The book that I bought yesterday contains information which will help you understand the concepts of economics.  

1,文型のルールに従ってS, V, O, Cを各単語に振る

この例では「The book」が主語(S)、「contains」が動詞(V)、「information」が目的語(O)です。ここはまだまだ簡単ですね。

2,副詞や前置詞句は( )でくくる

「yesterday」は副詞なので( )でくくります。「of economics」は前置詞句なのでここも( )でくくります。

3,関係代名詞などの修飾節は<>でくくる

少し構造が厄介になりましたね。

「that I bought yesterday」は「The book」を修飾する関係代名詞節なので<>でくくり、その中にはさらに「I」という主語(S’)と「bought」という動詞(V’)があります。

同様に「which will help you understand the concepts of economics」は「information」を修飾する関係代名詞節なので<>でくくります。さらに、その中には「will help」と「understand」という2つの動詞があります。これはどう処理しましょうか?

実はこれは、第Ⅴ文型(SVOC)として処理されます。「will help」が動詞(V’)で「understand」は分詞(C’)として処理されます。ややこしいですね。

実は、構文解釈法において、このように厳密に文型を把握する必要はありません。大事なのは「客観的正確性」よりも、「主観的に理解しやすいかどうか」なのです。ですので、理解しにくいという場合は「understand」を関係代名詞節の第2の動詞(V”)とし、「the concepts」をその目的語(O”)としても問題ありません。とにかく、自分の理解しやすさを優先してください!

まとめ

構文解釈法は英文を理解するための本当に効果的な方法です。この記事では3つの大まかなステップを紹介しました。

  1. 文型のルールに従ってS, V, O, Cを各単語に振る
    • 文の骨格となる主語S、動詞V、目的語O、補語Cを特定する
    • 同じ品詞が複数ある場合は、ダッシュ記号を使って区別する
  2. 副詞や前置詞句は( )でくくる
    • 文の状況や条件を表す要素を括弧でくくる
    • これにより本質的な部分と付加情報が区別できる
  3. 関係代名詞などの修飾節は<>でくくる
    • 名詞を修飾する節を山括弧でくくる
    • 修飾関係を視覚的に明確にする

この方法を繰り返し練習することで、英文の構造を素早く把握する力が身につきます。最初は時間がかかるかもしれませんが、次第に自動的に文構造が見えるようになり、リーディングのスピードと正確さが向上するはずです!

英語のリーディングに悩んでいる方は、ぜひこの構文解釈法を日々の学習に取り入れてみてください。単語を知っているだけでは解決できない「文全体の理解」という壁を乗り越える強力な武器になるはずです。

しかし、正直なところ、この内容だけでは構文解釈法を完全にマスターしたとは言えません。世の中にはもっと難易度の高い英語長文がうじゃうじゃとあります。そこで次回は構文解釈法の発展練習編を投稿します!より複雑でどのように構造を明確化すればよいか分からない文章に取り組み、構文解釈法を血肉に刻み込みましょう!

本日もみなさん、本記事をご購読いただきありがとうございました!

Thanks a lot. See you soon !