英会話が伸びないと感じるとき、
「もっと単語を覚えなきゃ」
「もっと文法をやらなきゃ」
「もっと話す練習しなきゃ」
と多くの人が思いがちです。
でも、
B1レベルで止まっている人に
本当に足りないのは、
知識でもただの練習量ではない。
修正されることを前提とした
実践英会話の量です。
英会話はスポーツに似ています。
何度もトライして、ミスを指摘されて、
そのミスを次にしないように直していく。
このサイクルを回せるかどうかで、
伸びるスピードがまったく変わります。
特に、
B2以上を目指す段階になったら、
この「実践と修正」をとにかく
高回転で回す必要があります。
そして今は、
その相棒として
AIが無料で使える時代です。

今回は、
Masaが実際にやっている、
無料で十分に使える
AI活用英会話勉強法をまとめます。
なぜ「話す+直す」が効くのか
第二言語(L2)習得研究には、
アウトプット仮説(Output Hypothesis)
という考え方があります。
話す・書くといった
アウトプットをすることで、
「言いたいこと」と「言えること」
のズレに気づき、そこから
学びが深まると説明しています。
つまり、
頭の中で分かっているつもりでも、
実際に口に出すと「あれ、言えない」
というギャップが出る。
そのギャップに気づくことが、
成長の入口なんです。
さらに、ミスを指摘される
訂正フィードバック(corrective feedback)は、
L2学習に有益だという研究も複数あります。
そして近年は、
AIチャットボットが
スピーキング力や自信の向上に役立つ
という研究も増えています。
つまり、
AIと話して、AIに直してもらう
この方法は、
学術的にも理にかなっているんです。
実践の場|AIと英会話する
まずは、AIと話す実践から。
ポイントは、
話せる時間があるときに、
イヤホンをつけてAIと会話すること。
散歩中、家事中、移動中。
手が空くし、イヤホンのほうが
雑音を拾いにくいのでおすすめです。
トピックは「具体的で、少し話しにくいもの」を選ぶ
ここが、意外と大事です。
トピック選びのコツは、
自分に関係があるけど、
話しにくい具体的なもの
を選ぶこと。
たとえば、
「今日あった幸せなことと、
その詳細な背景」
「仕事の愚痴と、それを解決する案」
逆に避けたいのは、
「今日やったこと」「明日の予定」
のような抽象的で話しやすすぎるもの。
こういうのは簡単すぎて、
知っているマンネリ表現や単語に
逃げやすいからです。
慣れてきたら、
「日曜日に友達と出かけたときの、
友達の面白エピソード」
「仕事に影響があるかもしれない
日本を取り巻く経済状況」
など、自分に関係があるけど
少し外部的なトピックにすると、
さらに力がつきます。
トピックが思いつかないときは、AIに聞く
困ったら、
トピック自体をAIに聞きましょう。
このプロンプトを使って
聞いてみてください。
○○にはあなたの情報を入れてください。
特に【個人情報】については
他にも伝えられる範囲内でAIに
あなたの情報を教えておくと、
よりパーソナライズ化された
具体的で関係があるトピック
が出てきます。
【プロンプト①|トピック提案】
英語のスピーキング練習をしたいです。
私の英語レベルは○○です。
私の個人情報は以下の通りです。
「自分に関係があるけど、話しにくい具体的なもの」をテーマに、
会話トピックを10個提案してください。
「今日やったこと」のような抽象的で簡単なものは避けてください。
【個人情報】
・年齢:○○ ・職業:○○ ・趣味:○○
会話は「自分主体」で。AIは聞き手にする
AIと話すときの注意点は、
AIに話させすぎないこと。
AIは便利なので、
ついAIが長く話してしまい、
自分が聞き役になってしまうこと
があります。
でも、それでは
スピーキングの練習になりません。
だから、
AIが聞き手になるように、
このプロンプトも追加すると
良いでしょう。
【プロンプト②|AIを聞き手にする】
あなたは私の英会話パートナーです。
これから私が1つのトピックについて話します。
あなたは聞き手に徹してください。
自然な相槌と、短いフォローアップ質問だけをして、
会話中に私の間違いを訂正しないでください。
もし私が「I don’t know how to say ○○ in English?」と聞いたら、
その英語表現だけを教えて、会話を続けてください。
英語が出てこないときは、その場で聞く
どうしても英語が出てこないときは、
“I don’t know how to say ○○ in English?”
と聞けばOKです。
これができるようにしておくと、
会話が止まらずに済みます。
上記のプロンプト②に入れておけば、
AIも自然に対応してくれます。
会話の最後は、必ずフィードバックをもらう
会話を終えるときは、
“That’s all. Thank you.
Lastly, can you give me the feedback?”
と伝えます。
指定のフィードバックプロンプトを
チャットに打ち込んでこれを言えば、
フィードバックをもらいます。
【プロンプト③|フィードバック】
今の会話のフィードバックをください。
以下の項目を必ず含めてください。
- 私の推定CEFRレベル
- 良かったポイント
- 悪かったポイント
- 英語で言えなかった表現の一覧
- 改善すべき文法の一覧
- 改善すべき単語の一覧
- こうすると、もっと伝わりやすい言い回しの一覧
このフィードバックが、
次の会話で直すべき材料になります。

Geminiの画面。
修正の場|AI添削・問題作成で苦手をつぶす
フィードバックをもらっても、
いちいち見返すのは面倒です。
だから、
ここもAIにまとめてもらいます。
Masaのおすすめは、
Gemini Notebookです。
Geminiで英会話する場合は特に便利。
Notebookでファイルを作り、
Geminiの会話ログを
そのファイルに追加していきます。

名前はとりあえず「独り言英会話」にした。

「ノートブックに追加」を選び、先ほど作った
Gemini Notebookの「独り言英会話」を選択。
あなたの英会話の成長記録と
修正ポイントが蓄積されていきます。
そして、
クイズ機能や
フラッシュカード機能を使えば、
あなたの苦手ポイントだけが
問題として出題されます。

色々な機能が使えます。フラッシュカードやクイズなど
がおすすめ。
【プロンプト④|苦手ポイントのクイズ化】
ソースの中から、私の苦手な表現・文法・単語だけを抽出して、
私の英語学習の成長を最大化できる問題を作ってください。
日本語を見て英語を答える形式でお願いします。

僕は使用言語が英語ですが、日本語にすることも可能。
ChatGPTとGeminiの使い分け
無料枠だけで十分に話せるAIとしえ
ChatGPTとGeminiを挙げます。
僕の感覚では、
会話のリアルさは
ChatGPTの方が好きです。
話し方も機械的ではないし、
自分が話しているときに
相槌を打つくらいの自然さです。
ただし、無料版だと
Geminiの方が使用枠が大きいので、
たくさん話したい人には
Geminiがおすすめです。
ChatGPTでやる場合は、
フィードバックをコピペして、
Notebookにソースとして
追加するだけでOKです。

番外編|Wordを使ったシャドーイング練習
AIではありませんが、
僕が一番効果を感じたのが、
これです。
実は、
ただクイズを解くだけでは、
効果は中程度です。
なぜなら、
音声を使って自分で声を出すほうが
記憶に定着しやすいからです。
だからこそ、
自分の苦手な表現だけを集めて、
音声で読ませて
リピーティングやシャドーイング
するのが最強です。
自分に関係ある文章かつ
自分の苦手な表現だけなので、
情景を思い描きながら発話できて、
記憶により定着しますよ。
手順
- 苦手な表現をNotebookのチャットで質問し、
英文と日本語を出してもらう - Wordに英文を貼り付ける
- 日本語訳はコメントに残す
- 音声読み上げで読んでもらう
これで、
自分専用の英文だけでできた
リピーティング・シャドーイング教材
の完成です。

それぞれのフレーズにコメントして日本語訳をつけていた。
こうすることで、シャドーイングなどをするときに
日本語を出したり消したりできて便利。
【プロンプト⑤|シャドーイング教材づくり】
以下は、私が英会話で言えなかった表現の一覧です。
(ここにフィードバックの表現一覧を貼り付ける)
それぞれについて、
自然な短い英文と、その日本語訳のペアを作ってください。
英文は、日常会話でそのまま使える自然なものにしてください。
僕が試した中では、
Wordでやるのが一番やりやすく、
値段も安く、音声もかなり自然だったので
紹介していますが、
英文を自然に音声として流せられれば
どんなアプリでもサイトでもOKです。

「A)))」マークを押すと可能。
まとめ|AIは「話す相棒」であり「直すコーチ」
Masa式AI活用英会話勉強法は
AIを「話す相棒」と「直すコーチ」
の両方に使うことです。
流れはこうです。
- イヤホンでAIと英会話する(実践)
- 具体的で少し話しにくいトピックを選ぶ
- AIに聞き手になってもらい、自分主体で話す
- 最後にフィードバックをもらう(修正)
- Notebookに蓄積して、苦手だけをクイズ化する
- 苦手表現をWordで音読・シャドーイングする
特別な教材は、いりません。
お金も、ほとんどかかりません。
大事なのは、
話す → 間違える → 直す → また話す
このサイクルを、
毎日少しずつ回すことです。

英語は、知識をためるだけでは
話せるようになりません。
スポーツと同じで、
実践と修正を繰り返した人だけが、
確実に変わっていきます。
今日から、
イヤホンをつけて
AIに話しかけるところから
始めてみてください!

